今年は2005年に匹敵するグレートヴィンテージになる見込みです。
前回のレポートで、
「9月12日現在、ぶどうの糖度は十二分にあるのですが、
種の完熟まであともう少しというところですので、
私はあと1週間ほど待って、9月18日もしくは19日に収穫を開始いたします。」
と書きましたが、
その後の1週間も好天に恵まれ、種まで完熟したのみならず、
さらに+1度の糖度(潜在アルコール度数)を得ることができました。
収穫は9月19日の8:00から16:00まで、晴天の下滞りなく完了しました。
(その後すべてのぶどうがタンクに入った17:30頃、大雨が降り出しました・・・!)
収穫時の糖度は(畑の場所等によって)11.4~12.8度で、
アサンブラージュ後の最終糖度は12度を超えることになりました。
現在は、マロラクティック発酵の終了目前というところです。
明日以降、一部を樽に移し、約2週間の樽熟成を行います。
樽熟直前の現時点において、ワインは骨格が大きく、
凝縮感のある濃厚な果実味と、フルーティーな口当たりが両立しています。
短期間でも一部を樽で寝かせることで、これに複雑味を加えることができます。
私にとっては、2005年に匹敵するヴィンテージです。
じっくりと味わって飲んでいただけるのではないかと思います。
2014年10月9日
メゾン・ルー・デュモン
仲田晃司